20代前半で局アナとしてお仕事をし、結婚・出産を機に専業主婦になりました。
そんな私がKOTOSEを起業したのは、最愛のパートナーを亡くしたことからです。
専業主婦歴も長くなり、収入は全て主人任せだったところから、急遽、一家の大黒柱にさせられてしまったのです。二人の子どもはまだ小さく、今すぐお仕事を探さなければ、という恐怖にも似た焦りと、“自分の想いを最優先にする”ことができない想いの中で出した結論が、「起業」でした。最優先に考えるべきは、子どもたち、という想いから。病気など不調を抱えた時には必ずそばに居てやれるように、これが私の一番大切なこと、この一点で私の「起業」がスタートしました。
当時はまだ、「起業」という言葉も珍しく、まして女性の起業は、本当に少なかったと思います。
そんな中で17年続けてこられたのは、周りに居てくださる皆さんの力をたくさんお借りできたこと、必死だったけれど様々なアップデートにチャレンジし続けたこと、エラーをプラスに変えるレジリエンス脳を育てられたこと、などと思っています。
会社員時代から通算すると、声・言葉・声表現のお仕事は、30年にも。
世の中の変化も激しく、今の私のところには、いつしか「起業」の相談にいらしてくださる大人女性が増えました。
女性は、結婚、出産、パートナーのお仕事や介護など、“自分の想い”より“大切な人の想い”を優先する機会が多くあります。もちろんこれは悪いことではなく、その時期には必要なことなのでしょう。ただ、“大切な人の想い”を優先し自分の時間を費やした結果、ようやく自分の時間を持てるようになった女性たちの中には、「自分らしさ」や「本当にやりたいこと」「自分の価値」を見失っている方も多いように感じます。
私は、強制終了によって、専業主婦から起業へと進みましたが、もしそうでなかったら、子育てを終え自分時間を持てるようになったこの時期に、自分を見失うことなく次なる幸せに向けて進めただろうか。
そう考えた時、トライ&エラーを繰り返し進んできた私自身の道の中から、何かお伝えできることがあるのではないかと思うようになりました。
自分以外の大切な人を想って費やしてきた時間は、とてもとても尊い時間のはず。
この時間に、自信と誇りを感じ、大人女性が、次なる幸せに向けて進めるように、私は全力で応援したいしサポートしたいと思っています。
また同時に、家庭人としての自分に一段落した大人女性たちが、それぞれに輝けることで、今現在、自分の時間を“大切な人たち”に費やしている次世代の大人女性の皆さんの、自信や安心にもつながると思うのです。
全ての大人女性が自分らしく輝き、幸せなLifestyleを築けますように。
Kumiko